会計税務講座【出前講座(大崎地域)】
 「会計ソフト その前に、
  押さえておきたい 帳簿の基本」

 ●講師:瀧谷和隆さん((特活)NPO会計税務専門家ネットワーク事務局長・(特活)エーピーアイ・ジャパン理事長・税理士)
 ●日時:2009.12/8(火) 18:30〜20:30
 ●場所:大崎市市民活動サポートセンター3階大会議室

 
12月8日会計講座の様子
12月8日会計講座の様子
 今年度、第5回となる「NPO出前講座」は大崎市市民活動サポートセンターを会場に、「会計セミナー 会計ソフト その前に、押さえておきたい 帳簿の基本」を開催しました。講師は、NPOの会計支援のため、全国的に活躍している、税理士の瀧谷和隆さん。NPO向け会計ソフトの監修や、インターネットを活用した会計システムの開発者である講師から、NPO会計ソフトの基礎知識だけではなく、その基本となる帳簿についても学びました。

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【NPO法人の会計税務の基礎知識】
 NPO法人は毎事業年度終了後3カ月以内に所轄庁に計算書類を提出する義務があります。
  <提出が必要な計算書類>
  ・貸借対照表…NPO法人が所有する資産と負債と正味財産を記載したもの(バランスシート)
  ・財産目録…NPO法人が所有する資産と負債と正味財産を記載したもの。貸借対照表の各項目を詳細に記載したもの
  ・収支計算書…1会計年度分の収入と支出を集計し、NPO法人の活動実績を表わす計算書類。

 貸借対照表の「現金+預金の期末残高」と収支計算書の「期末収支差額」は、常に一致します。しかし、作成された報告書の中には、貸借対照表と収支計算書の数字が一致していないものや、整合性がとれていないものが多いというのが現状です。会計ソフトを使えば、そうした不一致をなくし、整合性のとれた計算書を作成することができます。しかし、会計ソフトとは言え基本は帳簿。数字の入力を間違えば、いくら整合性が取れていても、間違った計算書が出来てきます。会計ソフトは“あくまで集計のためのツール”と理解した上で導入することが大前提です。

【会計ソフトの基礎】
 会計ソフトは、以下の3つの種類のものが代表的で、団体に合ったものを選ぶ事が重要です。
  ・スタンドアロン型=パソコン本体にインストールするもの(会計王NPOリミテッド など)
  ・ネットワーク型=複数のパソコンをネットワークで接続するもの。
  ・APS型=インターネットで結ばれているもの。ソフトをパソコン本体にインストールするものではない。(N-BOOKS など)

 勘定科目を設定し、帳簿に記入するのと同様に数字を入力すると、計算書を自動的に作成してくれるのが、一般的に会計処理に用いられている「財務会計ソフト」です。他にも「給与計算ソフト」「税務申告ソフト」など様々な機能を持ったものがあります。こちらも団体の事業形態に合わせて、必要な機能を持ったソフトを選びましょう。

≪参考:NPO会計ソフト情報≫
◆N-BOOKS((特活)エーピーアイ・ジャパン http://www.ascjp.com/apijapan/
◆会計王NPOリミテット(ソリマチ(株) http://www.sorimachi.co.jp
◆PCA NPO会計(ピー・シー・エー(株) http://www.pca.co.jp
◆VNs会計ソフト((特活)ボランタリーネイバーズ http://www.vns.npo-jp.net/C05_hakkoubutu/kaikei_soft/kaikei_soft.html)

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