報告


 平成23年度 NPOマネジメント講座【出前講座・登米】
 NPOと行政の協働セミナー
 〜よりよい関係を築くために〜

 ●講師:大久保朝江さん
    (特活)杜の伝言板ゆるる 代表理事
 ●日時:2012.1.20(金) 14:30〜16:30
 ●場所:登米市迫公民館

 
 
マネジメント講座
マネジメント講座

 市民と行政の協働のまちづくりを推進している登米市。行政とNPOが、今後正しい知識を持ってよりよいまちづくりを推進することを目的に「NPOと行政の協働講座」を開催しました。みやぎNPOプラザ館長の大久保朝江さんより、NPOや協働について、広い範囲で基礎的知識を共に学びました。

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【NPOと行政の特色】
 行政は平等公平を基本とし、少数の市民を対象としたサービスは提供しにくい。一方、NPOは多様な価値観のもと少数市民を対象とするサービスを迅速に提供する。行政とNPO、双方が課題解決に向けて取り組むことで、市民サービスが充実する。

【協働について】
<協働の概念>
 協働とは、共に対等な立場で責任も共有しながらことを成すこと。
行政とNPOが協働する利点は、市民のニーズをよく把握し、画一的でない柔軟な方法で実施するNPOと双方の特色を出し合い、最も市民にとって良い方法を決定し展開する。

<協働の形態>
○個人として
委員会・審議会の委員など
○団体として
・補助・助成:自主的に提案された企画で、NPOの事業に対して資金提供
・共催・共同運営:共に資源を持ち寄り、対等に仕事をする。実行委員会など
・委託:行政主体の企画事業で、NPOの方が効果がある事業に対して資金を出す
※NPOの場合は、特長を活かし、より市民の目線でニーズにあった内容を提案し、行政が希望する内容と照らし合わせ、協議しながら進めることが望ましい
・指定管理:公共の施設管理を民間に任せる。基本、公募により選考し、施設名、管理期間、管理団体名を議会において決定する

<協働の望ましいあり方>
ニーズを確認し、その課題の解決への成果目標を決め、実施方法など協議し、合意点を見つけながら実施。行政からの一方的な支持や決定を避け、互いに尊重し、対等に提案・相互評価を取り入れていくことが大切。

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 NPOと行政が「対等な関係」を構築することが、協働の第一歩です。行政とNPOのそれぞれの特徴を活かすことで、市民の課題を最大限に解決することができます。そのためには、どこを目指すか?(目標)を、事前に双方が確認し合い、その事業に対する協働評価をすることが大切です。



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