第6回会計税務講座
 信頼度アップ!!実際に作って学ぶ
 「決算書類の作り方」

 ●講師:成田由加里さん(公認会計士・税理士)
 ●日時:2010.3/9(火) 13:30〜16:30

 
3月9日(午後)会計講座の様子
3月9日(午後)会計講座の様子
 多くのNPOが「決算」「総会」を間近に控えるという3月。
 今年度最後の会計税務講座「決算書類の作り方」を成田由加里公認会計士事務所代表で公認会計士・税理士の成田由加里さんを講師に迎えて開催しました。決算書類に初めて携わる方から経験のある方まで、参考例を挙げながら「決算書類(収支計算書、貸借対照表、財産目録)」の作り方のポイントを学びました。

 法人化された「NPO」は、NPO法に基づいて、毎年「収支計算書・貸借対照表・財産目録」の提出が義務付けられています。一度に行おうとすれば大変な作業ですが、日々積み重ねていけば難しいことではありません。
 NPO法人を維持していくには、しっかりした情報公開・会計管理が重要です。NPOが市民から信頼と支持を得るためにも、会計・資金の流れを明確にして公開することは不可欠です。そのためにも正確な決算書類を作成し、「お金」を通して、自分たちがどんな活動をしてきたか、またしているかをしっかり伝えましょう。

 今回の講座では、『初めての決算物語〜女子大生K子の挑戦』という事例を基に解説がありました。ベテラン経理担当者が急病になり、変わって初心者のK子さんが決算準備を行い、その課程で発生する諸問題を先輩や会計講師達と解決しながら総会を迎え、事後の処理も終える…という参考例が挙げられました。この例を自団体の決算にあて嵌めれば非常に分りやすくなります。

 といっても、やはり普段からの現金管理や出納帳のチェックが大事です。
そこで、『4つのやること』

 (1)記録:お金の出入りの記録
   [お助けツール]
    ・NPO会計日誌、手続きチェックリスト
 (2)集計:お金を何に使ったか、何でお金が入ってきたかを集計
   [集計の仕方]
    ・NPO会計日誌に勘定科目ごとに付け加える
    ・多桁式で集計
    ・会計ソフトで自動集計
 (3)組替:計算書類に組替
   [チェックポイント]
    ・収支計算書・貸借対照表・財産目録はOKか
    ・計算書類は整合しているか
 (4)確認:計算書類の確認−無事出来たら一安心。お互いの労を労う
   [お助けツール]
    ・チェックリスト

 これだけやっておけば、決算時期になってあわてる事はなくなるのではないのでしょうか?

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