第3回人材育成講座

 NPO・市民活動団体スタッフのための
 コーチング基礎講座


 ●講師:後藤 美香さん (日本コーチ協会 東北チャプター 代表/
      (財)生涯学習開発財団 認定プロフェッショナルコーチ)
 ●日時:2005.7/14(木) 18:00〜21:00

 





 最近、巷では寒天に次ぐ人気のコーチング。その基礎講座が、7月14日(木)18時から3時間かけて行われました。

 コーチングとは、「相手の自発的行動を促すコミュニケーションの技術」のこと。相手に効果的な質問をすることで相手が考え、答えを自分の中に見つけ、新たな行動へと自発的に向かわせる技術です。
 参加者は、NPO・市民活動団体のスタッフ21名。人材育成講座開講以来、初めての満員御礼となりました。
 
 当日、コーチを務めてくださったのは、NPO法人日本コーチ協会東北支部 代表幹事の後藤美香さんと、アシスタントの原田祥子さんの"素敵なお二人"。
 「何て呼んで欲しいですか? この会場で呼んで欲しい名前を書いてください!」。講座は、自分の名札を作る作業から始まりました。後藤先生の名札には、"お嬢(おじょう)"と書かれていますが、「決して"お嬢様"とは呼ばないでください! 照れてしまいますから…(笑)」と、和やかな雰囲気での講座スタートです。

 次に自己紹介。「初めて会った方とペアになってください。制限時間は1組2分。1分間で自己紹介し、1分間はパートナーの自己紹介を聞く。それを5人の人と行ってください」。
 始まりとともに、室内はもの凄い話し声の渦。隣室から苦情が来ないよう心から祈るスタッフでした。

 自己紹介を終え、静かに先生の話を聴いた後は、テーマに沿って参加者が立って、動いて、話して、聴いて... 単に聴くだけでなく、きちんと相手を観察し、聴いてもらった感想を相手に伝える。そして再度、自ら動いてパートナーを見つける。要所々々で先生の話を聴きながら、これらの動作を繰り返すほど、会場内は盛り上がり、エアコンが効かないほどに! 

 短時間にテンポ良くワークが繰り返され、気がつけばアッという間に3時間が経過。参加したみなさんの表情は、長時間のワークによる疲労感ではなく、充実感一杯のステキな笑顔に包まれていました。
コーチングの基本は、3スキル。「聴く」「承認する」「質問」の3要素を組み合わせて、答えや考えを押しつけるのではなく、引き出してあげる。

 この講座に参加して、「あたり前のことがあたり前にできていない!」と、傾聴の難しさ、実践することの難しさに気づいた方、多くのヒントを得られた方も多かったと思います。
 これを機に、団体の活動や職場で実践してみてください。自分が変われば、周囲もきっと変わると思います。


▲ページトップへ