報告


 第5回NPOマネジメント講座
  NPOのための資金調達セミナー
  〜助成財団職員が教える、心をつかむ申請書の書き方〜

 ●講師:山田 泰久さん
       (日本財団CANPAN運営事務局)
 ●日時:2010.1/27(水) 14:00〜16:00

 
1月27日マネジメント講座の様子
1月27日マネジメント講座の様子

 資金不足は多くのNPOに共通する問題です。そこで、数多くの福祉関係の助成審査に携わってきた、日本財団CANPAN運営事務局の山田泰久さんを講師に迎え、NPOの資金調達(ファンドレイジング)の基本や助成金申請書作成のポイントを伺いました。

【そもそも助成金とは何か?】
 NPOと同じように助成団体にも(「すべての人が地域で豊かに暮らせる社会をつくりたい」などの)存在目的があります。目的を達成するためには、自分たちが直接活動するよりも地域の団体に投資するほうが効率的だ、という考えから、資金を援助しているのです。
 助成する側にとってNPOはパートナですので、地域のニーズに基づいているか、助成プログラムの目的に合致しているか、などを厳しくチェックします

 助成金には多様な種類があります。
 募集地域(地域限定、全国規模)、募集方法(申し込める時期が限定される、随時申し込める)、支払方法(前払い、後払い)、自己負担(あり、なし)など、さまざまです
 募集要項をよく読み、性格と特徴をよく確認することが重要です。

 助成金全体としては、以下のような特徴があります。
 ・目的に合わない事業は助成対象にならない
 ・事業助成が中心(管理運営費は対象外のものが多い)
 ・単年度、単発のものが多い
 ・事務能力が必要となる(企画力、各種書類の作成能力、情報発信力など)
 助成金は団体の活動を充実・拡大させるきっかけ資金です。自団体に適した助成金を選び、長期計画の中で、適時に適量使いましょう。

【申請書作成のポイント】
 「募集要項をよく読み」「記入例を参考にして書式を守り」「解決策と実現性を具体的に記述する」ことを心がけましょう。基本的なことですが、意外に守られないことが多いようです。
 審査では申請書の「企画」「書類作り」「実績」を見られることはもちろんですが、団体がしっかり情報公開を行っているかどうかも、大きなポイントになります。
 助成財団職員が申請書を受け取ると、まずインターネットで申請団体を検索し、実態を確認します。そのため申請団体がホームページやブログを持っていないと不利になってしまうこともあります。

【申請書作成のワークショップ】
 実際に申請書を書いてみました。それを参加者同士で読みあい、気付いたことをお互いに話し合いました。参加者は、審査する側に立って他の団体の申請書を読んでみることで、相手に企画内容を伝える難しさを実感しました。
 「助成金申請書は、読んだ人に事業をイメージさせるもの。しかし文章で相手に伝えることはとても難しいので、提出する前に団体の活動を知らない人に読んでもらって、伝わるかどうか確認すると有効です」と山田さんからアドバイスがありました。


≪関連情報≫
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 https://www.miyagi-npo.gr.jp/cgi-local/info/index.cgi?type=gran
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