にぎわいサロン
 親の不安解消シンポジウム&個別相談会

 ●主催:(社)日本青少年育成協会東北情報センター
 ●日時:2004.10/17(日) 11:00〜17:00


 




 お子さんの不登校や引きこもり、軽度発達障害などで悩む親御さんたちが100名ほど集まり、パネラーの先生方のお話を聞いたり、個別の相談会でそれぞれフリースクールの学校関係者と相談をしました。
 
 パネラーは、前九州保健福祉大学講師の上石隆雄氏、長信田の森診療クリニック院長の児玉隆冶氏、アカデミア・インターナショナル校長の廣谷佳己氏、マインドヘルスパーソナリティーセンター代表の矢吹孝志氏の4名と不登校経験者である姫野良枝氏。
 
 上石氏は、一人だけで苦しまずに、そしてあきらめずに気長に地域や専門家に助けてもらいながら、問題を解決しましょう、と話されました。
 
 児玉氏は、医療だけでは自己完結しない、つまり病とは関係なく、生きづらいという問題がある現状と、現在の生活には生活の知恵などの体験教育が足りないということから、秋田県でひきこもりなどの若者のための生活塾を開いています。群れをなし、仲間との共同生活から人間関係を学び、治す医療ではなく、育てる医療を行っています。 発達障害の子どもたちにとって、不登校率は低いものの、行きづらい環境です。その子に合った教育プログラムをつくることが大事だと話されました。

 廣谷氏は、ひきこもりや不登校は今や誰にでもおきることであって、もしそうなったとしても、家族間でその問題から逃げ出さずに向きあうことを強調しました。子どもが反抗したとしても、遠慮したりせずに子育てに一貫性をもつこと、子どもにはっきりメッセージを伝えることが大事だと話されました。
 
 矢吹氏は、ひきこもりはそのうち治るものではなく、早急に適切なアドバイスを受けることが必要だと話されました。これには家族療法が大切であり、親の影響力は100%のため、親が変われば子どもも変わることを説明しました。外、自分、先に向く3段階、つまり何かを始めなければならない、という気づきを促し、子ども自身がやってみよう、と自分に向かせることが解決の道へと繋がります。親は、子どもと向き合うことが重要です。
 
 それから姫野さんの体験談を聞きました。この方は、いじめを受け自傷行為を繰り返し、精神的にも病んでいましたがフリースクールへ通い、自身を取り戻したそうです。今回は福岡から来ていただき、体験を語ってもらいました。
 
 親御さんたちは、子どもたちがひきこもったり、不登校になってしまうのはとても不安だと思いますが、逃げずに子どもと向き合う勇気が必要だと感じたのではないかと思います。


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